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参考情報:体を“あたためる”ことの大切さと冷え性対策

健康維持において、体を“あたためる”ことは基本です。
体を“あたためる”ことの大切さと冷え性対策をテーマに、参考情報を提供いたします。

※学説や定説は、研究成果や臨床結果などにより
 日々変更され、進化発展していきます。
 書かれていることや教えられたことをそのまま鵜呑み
 にするのではなく、必ずご自身でも調査および勉学を
 継続し、常にアンテナを立てておくことを心掛ける
 ようにしてください。

免疫力とは?Part2:免疫力アップと体温・腸内環境

病気を未然に防ぐには、運動や食を始めとした生活習慣に留意して、免疫力をアップしておく必要があります。

そのためのキーワードが、“体温”と“腸内環境”です。

免疫力と体温

風邪をひくと熱が出る。発熱するとしんどいから解熱剤を飲む。
この流れはできるだけ避けたいところです。
なぜなら、体温が上がる(発熱する)のは免疫システムが活性化し、防御反応を強化している結果だからです。

逆に言うと、36℃以下の低体温下では免疫力はダウンしてしまいます。
低体温はよくない、と言われますが、その理由のひとつがこの免疫力の低下で、風邪をひきやすくなったり、ウィルスに感染しやすくなったり、病気かかりやすい状態になってしまいます。

 ・体温が1度上がると免疫力は5~6倍になる。
 ・体温が1度下がると免疫力は30%ダウンする。

近年では、理想的な体温は36.5~37℃だとの説があります。
白血球(免疫細胞群)は37℃以上でより活動が強まるからです。

また体内のさまざまな代謝を調整する酵素は36℃~約40℃までは比例して活性化し、代謝を高めて体温を上げ、そして免疫力がアップします。

普段からエクササイズによる筋力アップなどで基礎代謝をアップさせて体温を上げ、さらに血行をよくして代謝に必要不可欠な栄養素や酸素、そして白血球を全身の細胞に届け、免疫力を高く保つことが、病原菌感染による病気の予防にもつながります。

また、夏に向けては、冷たい飲み物やキンキンに冷えたビールを飲みたくなる季節です。
内臓、特に解毒を担当する肝臓、尿素などの代謝老廃物の排泄を担当する腎臓が冷えると、代謝が落ちるだけでなく体調不良の要因にもなります。
小腸が冷えると、消化・吸収力が落ち、ついては代謝が落ちてしまいます。
そして詳しくは事項で説明しますが、腸管免疫システムがダウンしてしまいます。

ですので、夏こそしっかりとお腹まわりを温めるようにしてください。

免疫力と腸内環境

人は毎日食事を摂ります。
食物は言わば異物ですので、安全かどうか(細菌やウィルス含め)の判断を行わなければなりません。

それを行っているのが栄養素の消化・吸収・排泄器官でもある腸で、特に小腸には免疫細胞の70%が集まっており、人の体で最大の腸管免疫システムがあり、特異的免疫はここが主戦場となります。

この腸管免疫システムを活性化させ、免疫力を高めてくれるのが、小腸・大腸に棲む腸内細菌で、乳酸菌(ビフィズス菌やガセリ菌等)などの善玉菌です。
この善玉菌は、特異的免疫反応の主軸をなすB細胞やヘルパーT細胞を活性化します。
ですので、善玉菌を増やせば免疫力はアップする、と言えます。

腸内細菌は、善玉菌20%、日和見菌60%、悪玉菌20%の割合で存在するとされています。

体内に生息する善玉菌は、本来個々人にオリジナルが存在しはたらくものなので、これを増やし活性化するには、オリゴ糖やイヌリンなど善玉菌のえさとなるもの(プレバイオティクス)を摂るのがおすすめです。

ヨーグルトなどに含まれるビフィズス菌などを食品から摂る場合も、数日間は腸内に滞在しますので、日々摂取するのは有効です。
ただし、ビフィズス菌は酸に弱く胃酸でほとんど死滅してしまいますので、摂るなら日本古来の納豆や味噌など発酵食品をおすすめします。
これらに含まれる納豆菌などの植物性乳酸菌は酸に強く、腸まで届く可能性が高いです。
ちなみにこうした食品はプロバイオティクスといわれています。

以上のように、腸管免疫システムを活性化させるためには、腸を善玉菌がたくさん存在するきれいな状態にしておく必要があります。

その大敵は便秘です。

お肉など動物性タンパク質ばかりとっていると、それを好物とする悪玉菌(ウェルシュ菌など)が増殖、便通が悪くなり、アンモニアなどの有害物質が腸に滞留し、それらが吸収されて血液に入って肌荒れを起こしたり、免疫システムばかりか健康そのものに害をおよぼします。

ですので、食物繊維を含む野菜や果物や海藻を摂るなどして、便通をよくすべく予防線を張っておくことが大切ですね。
蠕動運動も、お腹まわりを温めて自律神経を調整し、副交感神経を優位にしてリラックス状態にすることで促されます。

また、カゼなどで体調を崩した際にすぐに薬に頼るのも避けたいところです。

なぜなら、抗生物質は即効的に病原菌を叩いてくれますが、同時に腸内細菌まで死滅させてしまい、さらに大切なエネルギー源である栄養素を吸収する小腸の絨毛にダメージを与え、免疫力ダウンに繋がるからです。

やむを得ない場合を除いて、しっかりと体を休め、できるだけ自然治癒力で治したいところです。

免疫力を高めるには、腸内環境を整えて腸管免疫システムを活性化し、それをキープすることがることが必須なのです。

免疫力とストレス

ストレスを受けると、ストレスと戦うために自律神経の交感神経が優位になります。
交換神経が優位になり続けると、腸の働きが落ちて腸内環境が悪化し、またNK細胞などリンパ球の数が減少して、免疫力のダウンに繋がります。
逆に副交感神経が優位になることで、リンパ球が増えて活性化し、免疫力がアップします。

病は気から、と言いますが、ストレスなどで精神的に落ち込んでいるときにカゼにかかりやすくなったりするのは、体の中でこういった状況が発生していることがひとつの原因です。

免疫力と血流

熱エネルギーを生み出す代謝に必要不可欠な栄養素や酸素は、血液によって全身の細胞に届けられます。
ですので血流が滞ると代謝が落ち、熱エネルギー産生が落ちてしまいます。
さらにその熱エネルギーは血液が全身に運ぶ役割も担っていることから、さらなる低体温のスパイラルに陥ってしまいます。

低体温になると白血球のはたらきも落ちるため、免疫力がダウンしてしまいます。
体温が1℃下がると免疫力は30%低下する、と言われる所以です。

さらに、運動不足は、細胞に栄養素を届ける毛細血管、老廃物を多く含みかつ免疫反応の主戦場でもあるリンパ管の血流の滞りをもたらします。

特にリンパ管・リンパ節は、
 ・老廃物や余分な水分を取り除く。
 ・小腸から吸収された脂質を循環系まで運ぶ。
 ・免疫反応(特異的 獲得免疫)の主戦場のひとつ
  である。
といった重要な役割を担っています。

リンパ管を流れるリンパ液は、血液と違って心臓のポンプ作用がたいため流れにくく、主に筋肉の収縮で流れます。ですので、運動不足などによって滞りやすくなります。
リンパ液の流れが滞ると、老廃物や余分な水分が溜まり、疲労、肩こり、むくみ、そして冷えの原因になり、免疫力ダウンにもつながります。

運動習慣や食の改善で、血液をキレイにし血流をよくしておくことが、免疫力アップにも重要、ということになります。

免疫力と栄養素

風邪にはビタミンC、と昔から言われる通り、免疫力を上げる栄養素の代表格がビタミンCです。

ビタミンCには、白血球(免疫細胞群)、特にマクロファージの機能を高めたり、ウィルスを不活性化するはたらきがあります。
また、がんの予防という観点からは、発がん物質のニトロソアミンの生成を抑える、抗がん作用のある物質インターフェロンの合成を促進するなどの役割も担っています。

近年注目されているのが、ビタミンDの免疫力アップ作用です。

ビタミンDは、免疫細胞の受容体と結合し、特にナチュラルキラー(NK)細胞とマクロファージを活性化したり、がん細胞の増殖を抑え、正常細胞の増殖を促す作用もあるとされています。
ある試験では、ビタミンDを摂取することでインフルエンザの感染率が半分になったという結果が出ています。

その他、野菜や果物に含まれるファイトケミカルなど、体内で抗酸化物質としてはたらく栄養素にも注目です。

 例)イソチオシアネート(キャベツ・ダイコン)、
   βカロテン(ニンジン)、βグルカン(キノコ
   類)、ジンゲロール(ショウガ)など。

免疫システムを理解し、運動を意識して基礎代謝を上げ、血流をよくし、食の改善に留意して腸内環境を整え、よい睡眠をとり、普段から体を“あたためる”ことの重要性を念頭に、免疫力を高めておくことが、病気にかからない体づくりにつながります。

 ★免疫力とは?Part1:免疫システムについてへ

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written by staff M.Uchida
2016.05.11

【保有資格】
・米国ISNF認定 サプリメントアドバイザー
・NPO日本食育インストラクターPrimary
・AEAJ認定 アロマテラピーアドバイザー
・NHA認定 ハーバル・フード・マイスター

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