参考情報:下半身の冷えには、足元と同時にお腹まわりもしっかりと温める

特に本格的に寒い冬の季節などは、冷え切った足先ばかりを集中的に温める、という方が多いのではないかと思います。

それはあるアンケートのデータにも表れていて、“冷え性だと思うか?”という問いに対し、“そう思う”と回答した人の割合は66.6%。
さらに、“最初に冷えを感じるのはどこから?”という問いに対し、“足元・足先”と回答した人の割合は68%、“お腹”は10%。

手先や足先が冷える末端冷え性と、腰から下が冷える内臓低体温型下半身冷え性。
日本人の約70%がこの2つのタイプに当てはまる、というデータとも一致していますね。

冷えを感じる場所、つまり足先を温めることに注力してしまうのは、とてもよく理解できます。
しかしながら、温めても温めても、なかなか足元の冷えが改善しない、という声をしばしば耳にします。

その対策の一端となるフレーズがこれです。

下半身の冷えには、足元・足先と同時に、お腹まわり・お尻まわりもしっかりと温める!

熱エネルギー(体熱)は代謝によって産み出されます。
お腹まわりには大切な臓器(肝臓・腎臓・小腸)が存在していて、基礎代謝のうち約37%強を占めます。
そこをしっかりと温めることで代謝が促進され、体熱が発生し、深部体温が上がります。

その熱エネルギー(体熱)は血液によって運ばれます。
お腹まわり・お尻まわりには、下半身に血液を送り込んだり、戻したりするための大きな血管(大腿動脈および静脈・鼠蹊リンパ節)があります。

つまり、まずはお腹まわり(内臓)を温めて熱エネルギーを発生させ深部体温を上げ、その熱エネルギーを血液に乗せて下半身に送り込み、その上でさらに足元・足先を温めることで、末端を含めた下半身全体の冷えが改善・緩和されることが期待できる、ということです。

足元お腹温め

また別の観点からは、お腹まわり・お尻まわりの冷えに起因して、血管が収縮したり筋肉が硬くなったりすることにより、血行不良が起きている可能性がある、という要因もあります。
ですので、ここを温めほぐしておくことが、そういった意味でもとても重要なんです。

夜はできるだけ湯船につかって血行を促進したり、レッグウォーマーと併せて、腹巻やお腹・お尻・腰回りをスッポリ包んで温めるウォーマーパンツを着用して、しっかりと温めておくよう、心掛けてください。

下半身の冷え対策においては、足元・足先と同時に、お腹まわり・お尻まわりもセットでしっかりと温める!を念頭に置いてくださいね。